ビジネスに活かす脳科学 読んでみた
ビジネスに活かす脳科学 読んでみた
気になって、Amazonで買ってみた本です。
少し前に買って、ちょびっと専門用語が多かったので手こずりました。
やっと読み切りました。「ビジネスに活かす脳科学」 萩原一平著
ビジネスに活かす脳科学 (日経プレミアシリーズ) [ 萩原一平 ]
「最も強いものが生き残るのではなく、
最も賢いものが生き延びるのでもない。
唯一生き残るのは変化できるものである。
byチャールズ・ダーウィン
ご存じ「種の起源」の著者で、進化論の提唱者ですね。
脳科学の分野は、これまでその変化に人間がの脳が
どのように対応してきたかということを解き明かして
いこうとしてる分野です。変化の非常に激しい社会
で、人の脳がどのように意識して、また無意識に行動
しているのかを教えてくれます。
おそらく誰にでも思い当たる節のある行動が、
実は脳の無意識の作用が働いていることが多く、
間違った意思決定をしかねないといいます。
昨今では、特にマーケティング分野にて注目されて
いるのが脳科学の分野だと思います。
第四章・「人の意思を左右する脳のバイアス」
人の意思決定には偏りが多く、自分で取り除くには非常に
困難だということです。
この画像はミュラー・リヤー錯視という、誰もが見たことが
ある図ですが、同じ長さと言われても、やっぱり長さが違って
見えるという典型です。一度そう見えてもなかなか矯正できず
偏って見えてしまう脳のバイアスの代表だそうです。
視覚と意思決定なんて別物じゃないの??
って思ってしまいそうですが、視覚も脳が見せている
情報ということで同じなのだそうです。
客観的な意思決定を行うには、自分や周囲の人にどんなバイアスが
かかっているのかを理解しておく必要があると書かれていました。
その中で
③グループシンクというバイアスは、
以前に自分が工場長として赴任したときの状況を思い出しました。
グループシンクとは、チームで仕事をしているときに、何らか
の意思決定をしなければならない場面で、多数決で決めたり、グループ
の中で声の大きな人の意見につられてしまったりすることです。
リーダー的な人の意見を絶対であると思ってしまったり、どうせ責任は
リーダーが負うのだから、自分には責任がないと考えてしまうことで
起こりる可能性が高まります。
私が責任者として赴任したものの、年上は大勢いて、その中でやたら声の
大きいグループ長に、様々な取り組みに反対を受けました。
「みんなが、それはできないって言っている!!」って
全員の前でも、声を張り上げてました。
他の人は、ほとんど意見は言いませんでした、、、、
まあ、言えなかったんだろうと思います。そして、その人の言う通り
動いていた方が、楽だったんでしょう。そして工場の運営がどうなろうと
自分には責任がないと考えた結果、誰もその人に反対意見を言わなかった
のです。
後々聞くと個人個人は、「あの意見はおかしいと思ってたんですー。」
って言ってきたりもしたので、まさにこのバイアスだったのでしょう。
これは時間がかかるな、、この人を何とかしないといけないと考えて
いましたが、、、
着任から、3か月で工場閉鎖を言い渡されてしまい、情けないことに
何もできずに終わった経験があります。。。。
こういったことを勉強するのは、製品開発やプロモーションを考えることにも
役に立つと思いますが、チームを動かしたり、人事・経営にも役立つことが
沢山あると感じました。 是非、ご一読を考えてみられてはいかがでしょうか、、
アパレル生産管理と工場長時代の経験もブログにしてます ↓